大河ドラマ『べらぼう』の19の名言を紹介!

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出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』

大河ドラマ『べらぼう』は、蔦屋重三郎(俳優:横浜流星)が、少しでも吉原をよくしようと奔走して、本の商いをする事になります。

そんな大河ドラマ『べらぼう』の19の名言について紹介するので、参考にしてみて下さい。

目次

ありがた山の寒がらす(べらぼう第1回の名言)

ありがた山の寒がらす

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第1回』

蔦屋重三郎(俳優:横浜流星)は、吉原に客が少なくて、貧しい女郎たちが死んでいく事を見ていられず、老中・田沼意次(俳優:渡辺謙)に「なんとか、助けてもらえないでしょうか?」と頼み込みます。

その時、田沼意次から「お前は客を呼ぶ工夫をしているのか?」と助言をもらい、考えてもいなかった言葉をいただき「ありがた山の寒がらすにございます」とお礼を言いました。

吉原の女郎たちを助けるキッカケになった時に出たお礼の名言が『ありがた山の寒がらす』でした。

男を差し出したとあっては吉原の名折れ(べらぼう第2回の名言)

男を差し出したとあっては吉原の名折れ

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第2回』

平賀源内(俳優:安田顕)が、吉原を紹介する本を書いてあげる代わりに、蔦屋重三郎に花魁の格好をしてもらおうとしました。

実は、平賀源内は男色家として知られていたので、蔦屋重三郎に相手をしてもらおうと思っていたら、そこに花の井(女優:小芝風花)が現れて言い放ちます。

「このべらぼうめ!男を差し出したとあっては吉原の名折れ」

そこまで言われては、平賀源内も耳を傾けてあげて、花の井に踊ってもらい、過去に好きだった男を思い返しました。

どっさどっさにございますよ(べらぼう第3回の名言)

どっさどっさにございますよ

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第3回』

田沼意次(俳優:渡辺謙)は、平賀源内が蔦屋重三郎に協力して、吉原を紹介する本を書いた事を知って「それで、吉原には、人が集まるのか?」と聞きます。

それについて、平賀源内は「どっさどっさにございますよ」と笑顔で答えました。

鉱山で鉄もどっさどっさと採れるし、吉原にも人がどっさどっさと来るはずと約束してあげますが、そうは簡単に上手くいかず、蔦屋重三郎たちは四苦八苦してしまうのです。

女郎は打ち出の小槌ではありんせん(べらぼう第4回の名言)

女郎は打ち出の小槌ではありんせん

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第4回』

蔦屋重三郎は、入銀本を作ろうと思って、忘八の旦那たちに頼み込むと「俺たちに任せとけ」と言われますが、あとになって女郎たちから文句を言われてしまいます。

「ちょっと、話が分かんねぇんだけど」「親父さんたちが、女郎たちに入銀のために、五両出せって言ってきたんだよ」

女郎たちが怒ってしまう理由が分からず、戸惑っていたら、花の井から、その事情を教えられて、愕然としてしまいます。

松の井(俳優:久保田紗友)から「女郎は打ち出の小槌ではありんせん」と嫌味を言われてしまい、もう何も言えなくなってしまいました。

潮時どころか踏ん張り時(べらぼう第5回の名言)

潮時どころか踏ん張り時

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第5回』

秩父鉱山で事故が起きてしまい、多くの者たちが怪我をしてしまい、平賀源内は「今が潮時だ」と文句を言われてしまいます。

しかし、平賀源内は「潮時どころか踏ん張りどき」と皮肉をこめて言い返してしまい、口論に発展してしまい、大事な仲間が人質になってしまいました。

この時代は、ダジャレをよく使われていたようであり、江戸っ子の好みがよく分かる大河ドラマですね。

粟餅を落とした者へのたむけってもんだぜ(べらぼう第6回の名言)

粟餅を落とした者へのたむけってもんだぜ

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第6回』

鱗形屋孫兵衛(俳優:片岡愛之助)は、偽版を作った罪により、長谷川平蔵宣以(俳優:中村隼人)によって連行されてしまいました。

蔦屋重三郎は、このままでは鱗形屋孫兵衛が捕まってしまうかもしれないと思っていましたが、こいつさえいなければ取って変われると思って、あえて何も言いませんでした。

願ったり叶ったりの展開でしたが、後ろめたさを感じていたら、長谷川平蔵宣以から粟餅を渡されますが、何も言う事ができません。

「人から貰ったら、どう言う?」「…ありがとうございます」「せいぜい、ありがたくいただいておけ。それが粟餅を落とした者へのたむけってもんだぜ」

長谷川平蔵宣以から、うまくやってしまったあとから後悔せず、今の現状に感謝する事が重要と教えられたのです。

主人のいない間に、お前は畜生か(べらぼう第7回の名言)

主人のいない間に、お前は畜生か

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第7回』

鱗形屋孫兵衛が牢屋に投獄されている間に、蔦屋重三郎は版元になる事を宣言したら、地本問屋の主人たちから「主人のいない間に、お前は畜生か!」と批判されます。

今まで、のれん分けしてもらって、自分の店を作るために、鱗形屋で働いていたので、このような批判をされてしまいました。

しかし、蔦屋重三郎がくいさがったお陰で、自分の作った細見が2倍も売れたら、地本問屋の主人たちの仲間に入れてもらう事を約束されました。

仲間入りする事ができれば、版元になる事も夢ではなかったのですが、あの鱗形屋孫兵衛が思ったより早く牢屋から出てきたのです。

客が来ねぇなら困り者、来たら来たで困り者(べらぼう第8回の名言)

客が来ねぇなら困り者、来たら来たで困り者

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第8回』

花の井が名跡の瀬川を襲名して、その瀬川を目当てにして、多くの客が押し寄せるようになって、その中には問題の多い客もいました。

蔦屋重三郎は「頼むから、瀬川に、その客はつけねぇようにしてください」と頼み込むと、松の井から「じゃあ、瀬川以外なら、良いっていうのかい!うつせみ以外なら良いのかい?」と責められます。

たまらず、蔦屋重三郎は半次郎に愚痴をこぼすと「客が来ねぇなら困り者、来たら来たで困り者」と笑われてしまいます。

芝居のネタになりたいのか(べらぼう第9回の名言)

芝居のネタになりたいのか

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第9回』

うつせみは、小田新之助と会うためのお金を稼ぐために、問題の多い客を相手にしようとして、体に傷をつけられていました。

その事を知った小田新之助から足抜け(逃亡)を勧められて、二人で逃げようとしますが、捕まってしまってしまいます。

いね(女優:水野美紀)は「ここから逃げられて幸せになれると思っているのか!お前は、芝居のネタになりたいのか」とひどい折檻(せっかん)をしてしまいました。

今まで、花魁や女郎たちが、密かに想いを寄せる人のために行動を起こして悲劇の結末を迎えて、芝居のネタにされる事があったので、いねはそうならないように注意したのです。

物事はひいてみるのが大事なんだよ(べらぼう10回の名言)

物事はひいてみるのが大事なんだよ

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第10回』

蔦屋重三郎は、吉原が市中と縁を切ってしまったら、また多くの客が呼べなくなってしまい、元の吉原に戻ってしまうのではないか?と危機感を強めてしまいました。

そんな時に、須原屋市兵衛(俳優:里見浩太朗)から「私は、そんなに悪くはならないと思うがね。物事はひいてみるのが大事なんだよ」という名言を送られます。

実際に、突き進むだけでは相手と衝突したり、つまいずいたりする事は多くあるので、思ったような結果にならない時は、いったんはひいて物事を冷静に考えることは重要でしょう。

こんな涙を見せられて断れる男がどこにおる(べらぼう第11回の名言)

こんな涙を見せられて断れる男がどこにおる

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第11回』

蔦屋重三郎は、全く本が売れないので、忘八の旦那たちから「吉原で俄か(催し物)をして、多くの人を呼んで本を売るんだよ」と勧められます。

そのために、人気の高い富本豊前太夫(俳優:寛一郎)・市川門之助(俳優:濱尾ノリタカ)たちに来てもらおうと思いますが「悪いが、吉本は好かん」と断られてしまいます。

蔦屋重三郎は、そこで女郎たちに二人をもてなした上で、二人に座興をしてもらうと、女郎たちがあまりにも嬉しくて涙を流します。

「こんな座興で?」「慣れていないんですよ、一度も芝居も見ず、この世に別れを告げる者もいます」

蔦屋重三郎から「吉原には、太夫の声を聞きたい女郎が1000も2000もおります。なんとか祭りで、その声を響かせてあげられませんか?」と頼まれると「やろうじゃないか」と即答します。

富本たちは「こんな涙を見せられて断れる男がどこにおる」と言い切って、吉原の祭りに参加する事を約束してくれたのです。

祭りに神隠しはつきものにござんす、お幸せに(べらぼう第12回の名言)

祭りに神隠しはつきものにござんす、お幸せに

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第12回』

吉原で大きな祭りが行われようとして、うつせみ(女優:小野花梨)は、松の井(女優:久保田紗友)から「新さま、来るかもしれませんねぇ」と言われます。

しかし、足抜け(逃亡)しようとして失敗してから、ろくに会えなくなり「もう、わっちの事など忘れているでしょう」と寂しそうにつぶやきます。

祭りが行われると、女郎たちも一緒に外へ出る事になり、うつせみも外へ出ると、そこに小田新之助がいました。

すぐに駆け寄りたくても、以前にせっかんが効いてしまったのか?足がすくんでいると、松の井から「祭りに神隠しはつきものにござんす、お幸せに」と背中を押されます。

その言葉に、目をうるませて、うつせみは恋人と一緒に旅立つ事ができたのです。

何か用か、九日、十日(べらぼう第13回の名言)

何か用か、九日、十日

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第13回』

蔦屋重三郎は、また鱗形屋孫兵衛が偽判を作ってしまい、厳しい罰を受けたことを知って、心配になって会おうとします。

鱗形屋の者は「この疫病神、帰れ」と罵り、追い出そうとした所で、鱗形屋孫が「これはこれは、蔦屋重さんじゃないですか、今日は何か用か、九日、十日」と洒落っ気な言葉で応じます。

「何かできないかと思って」「そう思うなら、本屋の仕事をやめてくれませんかね」「それはできないんで」「なんで、できないんだ!お前には茶屋があるだろう、うちには本屋しかないんだよ」

最後の最後まで、蔦屋重三郎と鱗形屋孫兵衛は分かり合う事ができず、また喧嘩別れてしまうのです。

回る因果は恩が良いよ(べらぼう第14回の名言)

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜(第14回)』公式サイト

瀬川は、蔦屋重三郎と話し合って、どんな本にするべきか?思案を巡らします。そのうえで、瀬川は「回る因果は恩が良いよ」と考えつきます。

だいたいは、回る因果がろくでもない事になってしまいますが、それでは、あまりにも切ない世の中だと思って、回る因果は恩にしたほうが、丸く治ると考えたのです。

一見すると、正しいように聞こえますが、やはり現実は厳しくて、瀬川が助けようとした少女は、両親の仇を討つために、鳥山検校を恨むあまり、襲いかかってきました。

蔦屋重三郎は『なんで、こんな事になったんだ』と思って、二人を鉢合わせることになったのは、松葉屋に落ち度があったのではないかと思いたくなるほどでした。

しかし、瀬川は『やはり、自分は相当恨まれているんだな』と思うようになり、これが蔦屋重三郎と別れるキッカケとなっていきます。

当時は、多くの武家たちが、座頭金に苦しめられてしまい、この少女は両親が自害する羽目になったので、逆恨みしても仕方のない所かもしれません。

お裁きをひっくり返すためにも(べらぼう第14回の名言)

駿河屋市右衛門は、瀬川と関わりあうのは周囲から恨まれすぎるので、敬遠しようとします。しかし、蔦屋重三郎は「お裁きをひっくり返すためにも」と異論を唱えます。

その言葉に、駿河屋市右衛門は『お裁きをひっくり返すためにぃ?』と納得できませんでしたが、蔦屋重三郎はの考えは違っていました。

吉原では、いつまでも女郎を大事にする所だと分からせたら、周りからの評価も変わるハズだと考えていました。

それほど、今までの吉原は、女郎に対して冷たい場所であり、多くの犠牲者たちが出ていたのです。

能書きは正しくても風当たりは強いぞ(べらぼう第14回の名言)

駿河屋市右衛門は、蔦屋重三郎から「吉原が女郎を大切にする所だと分かれば、評価が変わるハズ」と言われても「能書きは正しくても風当たりは強いぞ」と言い放ちます。

しかし、妻が無言で、道具を押し出してきて、すずりをすって、書くように勧めてくるので、しぶしぶ応援してあげる事にしました。

駿河屋市右衛門は、たびたび蔦屋重三郎を突き放すような育て方をしてきましたが、ふじ(俳優:飯島直子)は蔦屋重三郎を優しく見守る養母という感じがしますね。

吉宗公のように自ら政治を行う将軍になりたい(べらぼう第15回の名言)

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜(第15回)』公式サイト

徳川家基(俳優:奥智哉)は、将軍の後継者と目されていて、西の丸さまとも呼ばれていましたが、田沼意次ほどの知識がありませんでした。

このまま、自分が将軍になってしまったら、田沼意次より優れた政(まつりごと)を行えず、危機感を強めて、金の動きについて学びはじまます。

老中や側用人たちに政治を任せる将軍もいましたが、徳川家基は「吉宗公のように自ら政治を行う将軍になりたい」と言い切ります。

側近の松平武元は、その立派な考えに平服しますが、徳川家基が鷹狩りの最中にあまり良い獲物を仕留められず、悔しく感じて手袋を噛んでしまいます。

そうしたら、徳川家基は倒れてしまい、そのまま生き絶えてしまいました。この騒動は、のちに多くの幕臣たちを巻き込んでいく事になります。

異国に金銀を吸い上げられている(べらぼう第15回の名言)

平賀源内は、田沼意次のもとを訪ねて、異国から高値で売られている物でも「自分が作る事ができます」と言い切ります。

もしも、異国の物が日の本(日本)で作られるようになれば、高い金を払って買う事がないと考えていました。

平賀源内は「異国に金銀を吸い上げられている」と危機感を強めていましたが、これは戦国時代の時もありました。

当時は、火縄銃が異国から渡ってきましたが、あまりにも高値だったので、なんとか国産で作る事が求められて、職人たちは火縄銃を分解しようとします。

そのときに、ネジが回転すれば取れる事に気付いて、これを真似して、日本国内でまたたくまに火縄銃がひろまっていき、戦国時代末期には50万を超えるほどにもなりました。

一説には、ヨーロッパの銃の数をも上回っているとされており、日本のいいとこ取りの精神が活かされた一つのケースと言えますね。

金は頼りなきものに関わらず、世の者も金を信じすぎている(べらぼう第15回の名言)

田沼意次は、徳川家基を毒殺した疑いをかけられていましたが、松平武元は『それはないだろう』と思っていました。

しかし、松平武元は田沼意次を好きではなくて、それは金を重要視していたからです。その理由について、松平武元は田沼意次に向かって言い放ちました。

「世の大事は金。しかし、金はいざという時に、米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ、人のように手を差し伸べてもくれぬ」

「さように、頼りなきものに関わらず、そなたも世の者も、金の力を信じすぎているように、ワシには思える」

田沼意次は、その言葉を神妙な面持ちで聴き続けて、何も異論をはさむ事ができませんでした。

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