雲母摺の技法や魅力を詳しく紹介!大河ドラマ『べらぼう 第41回』

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出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』公式サイト

大河ドラマ『べらぼう 第41回』では、蔦屋重三郎が『雲母摺(きらずり)』を利用して、背景の見方を変えようとして、歌麿から「よく考えつくな」と感心されます。

そこで、蔦屋重三郎が推し進めようとした雲母摺の技法や特徴について、詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。

目次

大河ドラマ『べらぼう』のキャスト

大河ドラマ『べらぼう』のキャストについて、詳しく紹介しています。

市中の人々

  • 蔦屋重三郎(俳優:横浜流星)地本問屋『耕書堂』の主人
  • てい(俳優:橋本愛)蔦屋重三郎の妻
  • 喜多川歌麿(俳優:染谷将太)蔦屋重三郎を兄のように慕う浮世絵師
  • きよ(俳優:藤間爽子)喜多川歌麿に惚れられる女性
  • つよ(俳優:高岡早紀)蔦屋重三郎の母
  • みの吉(俳優:中川翼)日本橋進出後の耕書堂の手代
  • たか(俳優:島本須美)耕書堂の女中
  • 須原屋市兵衛(俳優:里見浩太朗)書物問屋『須原屋』の主人で、蔦屋重三郎と親交が深い
  • 鶴屋喜右衛門(俳優:風間俊介)日本橋通油町の地本問屋『鶴屋』の主人
  • 西村屋与八(俳優:西村まさ彦)地本問屋『西村屋』の主人
  • 岩戸屋源八(俳優:中井和哉)地本問屋
  • 村田屋治郎兵衛(俳優:松田洋治)日本橋通油町の地本問屋
  • 奥村屋源六(俳優:関智一)日本橋の地本問屋
  • 松村屋弥兵衛(俳優:松田洋治)日本橋通油町の地本問屋
  • 鱗形屋孫兵衛(俳優:片岡愛之助)鱗形屋の主人

将軍家・御三家・御三卿・大奥

  • 徳川家治(俳優:眞島秀和)江戸幕府第10代将軍
  • 徳川家基(俳優:奥智哉)家治の嫡男で、西の丸さまと呼ばれる人物
  • 徳川家斉(俳優:長尾翼)江戸幕府第11代将軍
  • 知保の方(俳優:高梨臨)家治の側室で、気性が荒い性格
  • 高岳(俳優:冨永愛)大奥で権勢を振るう人物
  • 大崎(俳優:映美くらら)豊千代の乳母
  • 徳川家斉(俳優:長尾翼)徳川家治の後継者
  • 徳川治貞(俳優:高橋英樹)御三家・紀州藩の藩主であり、名君として名高い
  • 一橋治済(俳優:生田斗真)御三卿・一橋家の当主であり、野心家
  • 清水重好(俳優:落合モトキ)御三卿・清水家の当主
  • 田安治察(俳優:入江甚儀)御三卿・田安家の当主で、賢丸の兄
  • 宝蓮院(俳優:花總まり)田安徳川家初代当主・宗武の正室

幕臣や諸大名たち

  • 田沼意次(俳優:渡辺謙)幕府の財政難に立ち向かう老中
  • 田沼意知(俳優:宮沢氷魚)田沼意次の嫡男であり、非業の死を遂げる人物
  • 田沼意致(俳優:宮尾俊太郎)田沼意次の甥
  • 松平武元(俳優:石坂浩二)長くて白い眉毛が特徴的な老中
  • 三浦庄司(俳優:原田泰造)田沼家用人
  • 長谷川平蔵宣以(俳優:中村隼人)のちに鬼平と呼ばれる人物
  • 松本秀持(俳優:吉沢悠)勘定吟味役
  • 土山宗次郎(俳優:栁俊太郎)田沼派の官僚
  • 松平康福(俳優:相島一之)江戸幕府の老中
  • 水野忠友(俳優:小松和重)江戸幕府の老中
  • 佐野政言(俳優:矢本悠馬)騙されて凶行に走る旗本
  • 島津重豪(俳優:田中幸太朗)九州の薩摩藩の藩主
  • 松前道廣(俳優:えなりかずき)蝦夷の松前藩の藩主であり、冷酷非情な性格
  • 松前廣年(俳優:ひょうろく)松前藩の江戸家老
  • 松平定信(俳優:井上祐貴)寛政の改革を行う人物で、田沼意次を強く憎む
  • 土山宗次郎(俳優:柳俊太郎)誰袖に入れ込む幕臣
  • 島津重豪(俳優:田中幸太朗)娘・茂姫を一橋家へ送ろうとする大名
  • 柴野栗山(俳優:嶋田久作)徳川家斉の教育係

吉原の人々

  • 瀬川(女優:小芝風花)蔦屋重三郎と親しい花魁
  • 九郎助稲荷(女優:綾瀬はるか)江戸の語り手
  • 次郎兵衛(俳優:中村蒼)蔦屋重三郎の兄
  • 鱗形屋孫兵衛(俳優:片岡愛之助)地本問屋『鱗形屋』の主人
  • 誰袖(俳優:福原遥)大文字屋の花魁
  • りつ(俳優:安達祐実)芸者の見番『大黒屋』の女将
  • とく(俳優:丸山礼)次郎兵衛の妻
  • ふじ(俳優:飯島直子)駿河屋の女将で、蔦屋重三郎の養母
  • 駿河屋市右衛門(俳優:高橋克実)引手茶屋『駿河屋』の主人であり、蔦屋重三郎の養父
  • 扇屋宇右衛門(俳優:山路和弘)女郎屋『扇屋』の主人
  • きく(俳優:かたせ梨乃)浄念河岸の女郎屋『二文字屋』の女将
  • 留四郎(俳優:水沢林太郎)蔦屋の奉公人
  • 若木屋与八(俳優:本宮泰風)女郎屋『若木屋』の主人
  • 半次郎(俳優:六平直政)そば屋『つるべ蕎麦』の店主
  • 松の井-ちよ(俳優:久保田紗友)気性が荒い花魁でも、うつせみを応援してあげた人物
  • いね(俳優:水野美紀)松葉屋の女将
  • 志げ(俳優:山村紅葉)大文字屋で働きながら、誰袖を心配する人物
  • 松葉屋半左衛門(俳優:正名僕蔵)松葉屋の主人
  • 丁子屋長十郎(俳優:島英臣)女郎屋『丁子屋』の主人
  • 大文字屋市兵衛(伊藤淳史)女郎屋『大文字屋』の二代目で、父とは違い温厚な性格

絵師・戯作者・狂歌師

  • 大田南畝(俳優:桐谷健太)寝ぼけ先生と言われた御家人であり、狂歌師
  • 恋川春町(俳優:岡山天音)小島松平家の内用人
  • 朋誠堂喜三二(俳優:尾美としのり)佐竹家江戸留守居役であり、人気の高い戯作者
  • 北尾重政(俳優:橋本淳)板本の挿絵を手掛ける人気絵師
  • 北尾政演(俳優:古川雄大)重政の弟子であり、絵師
  • 北尾政美(俳優:高島豪志)重政の弟子であり、耕書堂の仕事を請け負う絵師
  • 鳥山石燕(俳優:片岡鶴太郎)喜多川歌麿に強い影響を与える絵師
  • 勝川春章(俳優:前野朋哉)役者絵で、人気の高い絵師
  • 朱楽菅江(俳優:浜中文一)狂歌師
  • 元木網(俳優:ジェームス小野田)湯屋の主人であり、狂歌師
  • 智恵内子(俳優:水樹奈々)女流狂歌師
  • 宿屋飯盛(俳優:又吉直樹)狂歌師
  • 唐来三和(俳優:山口森広)戯作者
  • 志水燕十(俳優:加藤虎ノ介)御家人であり、戯作者
  • 芝全交(俳優:亀田佳明)戯作者
  • 平賀源内(俳優:安田顕)江戸時代で有名な蘭学者
  • 富本豊前太夫(俳優:寛一郎)馬面太夫と呼ばれる人物
  • 市川門之助(俳優:濱尾ノリタカ)歌舞伎役者
  • 恋川春町(俳優:岡山天音)狂歌師として酒上不埒と名乗る人物
  • 平沢常富(俳優:尾美としのり)蔦屋重三郎の本に注目する人物
  • 勝川春朗(俳優:くっきー!)のちの葛飾北斎

蔦屋重三郎と関わる人物たち

  • うつせみ-おふく(俳優:小野花梨)小田新之助に恋する花魁
  • 小田新之助(俳優:井之脇海)うつせみの夫
  • 平秩東作(俳優:木村了)内藤新宿で商いを行う人物
  • 長七(俳優:甲斐翔真)短期で喧嘩っぱやい所がある性格
  • 鳥山検校(俳優:市原隼人)幕府から保護される盲人
  • 弥七(俳優:片桐仁)エレキテルの製作を手伝っていた職人
  • 釜屋伊兵衛(俳優:益子卓郎)栃木の豪商
  • 大和田安兵衛(俳優:川西賢志郎)上方の地本問屋
  • 菊園-菊(俳優:望海風斗)北尾政演の妻
  • 滝沢瑣吉(俳優:津田健次郎)耕書堂の手代

大河ドラマ『べらぼう 第41回』のストーリー

出典:引用元・NHK 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』公式サイト

歌麿は、滝沢瑣吉から「お主は、もしかして両刀使いではないか?」と言われると、つよが「あんた、何てことを言うんだい!」と怒ります。

「そうだよ、俺は両刀使いだよ」「やはり、そうか!」「そういうあんたは、どうなんだい?」「俺は根っからの女好きだよ」

「それじゃ、蔦重とおていさんだと、どっちが好きなんだい」「それはもちろん、蔦重だよ」「女好きなのに、蔦重が好きなのかい?」

歌麿は上手く切り返しますが、あとになって、つよが蔦屋重三郎と二人っきりの時に「あの瑣吉を店から出したほうが良いんじゃないかい」と言われます。

「いや、そうは言っても、あいつは見所があるからなぁ」「あんた、歌が傷ついていないと思っているのかい?もっと歌を大事にしてやらないと、捨てられるよ」

江戸城では、松平定信が、以前までの同志が一橋治済に近づいて、自分のロシア対策が間違えている事を指摘していると知って「もっと冷や飯を食いたいのか!」と激怒します。

しかし、一橋治済が背後にいる事を知ったら、何か対策を打たないといけなければと感じて、尾張藩主に頼み込み、一つの任務から外してもらうように画策します。

これで、以前よりも、将軍補佐の仕事に集中できるようになったと、胸をなでおろします。

耕書堂では、蔦屋重三郎がつよから髪の毛を整えてもらう事になり「そういえば、ババアから髪を整えてもらうのは初めてだなぁ、ところで、あの話は本当なのかい?」と聞くと、意外な事を教えられます。

「なんだい?まだ話を聞いていないのかい。駿河屋さんは口が硬いねぇ。あんたのおとっつぁんは間が抜けた所があってね、博打で借金をしてね」

「それで、逃げることになったんだけど、逃げた先でどうなるか分からないから、あんたを駿河屋に預ける事になったんだ。でも、借金取りが駿河屋に行くかもしれない」

「だから、私たちがお互いに色に狂ったっていう話にしておいたのさ」「なんだよ、そんな話だったのかよ。それじゃあ、土産を買ってくるよ、おっかさん」

つよは、久しぶりにおっかさんと言われる事を聞いて、嬉しさを押し殺して「頼んだよ、重三郎」と答えてあげるのです。

雲母摺の技法や魅力を紹介!

雲母摺とは、雲母(うんも)の粉末を薄い膠液に混ぜて、版画に刷りこんだものであり、少し銀色のようにも見えます。

よく歌麿や写楽に使われた技法であり、日本の浮世絵を世界に知らしめて、多くの海外コレクターから支持されています。

雲母とは、光の角度によって、見え方が違うものであり、蔦屋重三郎が歌麿にろうそくの火に作品を近づけて、その魅力を存分に見せられたのは、この魅力のお陰です。

現代でも、この雲母を利用している日本画家はいて、その一人として、桐本晶観先生は存分に雲母の魅力を活かして、傑作を生み出しています。

情報の参照元:コトバンク

人物画の背地に雲母の粉末を用いた作品は多くて、地の色によっては白雲母摺と呼ばれたり、黒雲母摺と呼ばれるものもあり、紅雲母摺と呼ばれるものもあります。

雲母粉をさせる方法として、地の色と姫糊のための版木を2枚用意してあげて、それらを摺り重ねた上に雲母をふりかけます。

初めから、雲母粉を姫糊に混ぜて1枚の版木で摺る技法もあれば、雲母摺を施す以外の部分を覆いに、かわに混ぜた雲母を刷毛で引く技法などもあります。

歌麿と写楽は、同じ雲母摺を利用していますが、それぞれ違う魅力があります。

歌麿は、白雲母摺を利用して、背景の光沢が、女性の肌の透明感と、衣装のリアリティを向上させようとしました。

それに対して、写楽は、黒雲母摺を多く利用して、暗い背景にした事により、人物が浮かび上がるように見せることに成功したのです。

大河ドラマ『べらぼう 第41回』の感想

蔦屋重三郎がずっとババアと言っていましたが、過去のいきさつを知って、おっかさんと言ってあげたシーンは感慨深かったですね。

ただし、母親が「もっと歌を大事にしないと、捨てられるよ」と言っていました。蔦屋重三郎が、その言葉を重く受け止めていたら、どうなっていたか?と思ってしまいました。

これが、のちの蔦屋重三郎と歌麿の関係性の伏線になったのでしょう。

松平定信は、一橋治済と激しい権力闘争を起こすようになってしまったので、今後はどのような決着の仕方をするのか?期待したいですね。

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