大河ドラマ『べらぼう 第43回』では、村上義礼が登場しますが、村上義礼の妹は、あのとんでもない男と深い関係があったのです。
そこで、村上義礼の妹は、誰と深い関係があるのか?詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。
大河ドラマ『べらぼう』のキャスト
大河ドラマ『べらぼう』のキャストについて、詳しく紹介しています。
市中の人々
- 蔦屋重三郎(俳優:横浜流星)地本問屋『耕書堂』の主人
- てい(俳優:橋本愛)蔦屋重三郎の妻
- 喜多川歌麿(俳優:染谷将太)蔦屋重三郎を兄のように慕う浮世絵師
- きよ(俳優:藤間爽子)喜多川歌麿に惚れられる女性
- つよ(俳優:高岡早紀)蔦屋重三郎の母
- みの吉(俳優:中川翼)日本橋進出後の耕書堂の手代
- たか(俳優:島本須美)耕書堂の女中
- 須原屋市兵衛(俳優:里見浩太朗)書物問屋『須原屋』の主人で、蔦屋重三郎と親交が深い
- 鶴屋喜右衛門(俳優:風間俊介)日本橋通油町の地本問屋『鶴屋』の主人
- 西村屋与八(俳優:西村まさ彦)地本問屋『西村屋』の主人
- 万次郎(俳優:中村莟玉)西村屋の二代目
- 岩戸屋源八(俳優:中井和哉)地本問屋
- 村田屋治郎兵衛(俳優:松田洋治)日本橋通油町の地本問屋
- 奥村屋源六(俳優:関智一)日本橋の地本問屋
- 松村屋弥兵衛(俳優:松田洋治)日本橋通油町の地本問屋
- 鱗形屋孫兵衛(俳優:片岡愛之助)鱗形屋の主人
将軍家・御三家・御三卿・大奥
- 徳川家治(俳優:眞島秀和)江戸幕府第10代将軍
- 徳川家基(俳優:奥智哉)家治の嫡男で、西の丸さまと呼ばれる人物
- 徳川家斉(俳優:長尾翼)江戸幕府第11代将軍
- 知保の方(俳優:高梨臨)家治の側室で、気性が荒い性格
- 高岳(俳優:冨永愛)大奥で権勢を振るう人物
- 大崎(俳優:映美くらら)豊千代の乳母
- 徳川家斉(俳優:長尾翼)徳川家治の後継者
- 徳川治貞(俳優:高橋英樹)御三家・紀州藩の藩主であり、名君として名高い
- 一橋治済(俳優:生田斗真)御三卿・一橋家の当主であり、野心家
- 清水重好(俳優:落合モトキ)御三卿・清水家の当主
- 田安治察(俳優:入江甚儀)御三卿・田安家の当主で、賢丸の兄
- 宝蓮院(俳優:花總まり)田安徳川家初代当主・宗武の正室
幕臣や諸大名たち
- 田沼意次(俳優:渡辺謙)幕府の財政難に立ち向かう老中
- 田沼意知(俳優:宮沢氷魚)田沼意次の嫡男であり、非業の死を遂げる人物
- 田沼意致(俳優:宮尾俊太郎)田沼意次の甥
- 松平武元(俳優:石坂浩二)長くて白い眉毛が特徴的な老中
- 三浦庄司(俳優:原田泰造)田沼家用人
- 長谷川平蔵宣以(俳優:中村隼人)のちに鬼平と呼ばれる人物
- 松本秀持(俳優:吉沢悠)勘定吟味役
- 土山宗次郎(俳優:栁俊太郎)田沼派の官僚
- 松平康福(俳優:相島一之)江戸幕府の老中
- 水野忠友(俳優:小松和重)江戸幕府の老中
- 佐野政言(俳優:矢本悠馬)騙されて凶行に走る旗本
- 島津重豪(俳優:田中幸太朗)九州の薩摩藩の藩主
- 松前道廣(俳優:えなりかずき)蝦夷の松前藩の藩主であり、冷酷非情な性格
- 松前廣年(俳優:ひょうろく)松前藩の江戸家老
- 松平定信(俳優:井上祐貴)寛政の改革を行う人物で、田沼意次を強く憎む
- 土山宗次郎(俳優:柳俊太郎)誰袖に入れ込む幕臣
- 島津重豪(俳優:田中幸太朗)娘・茂姫を一橋家へ送ろうとする大名
- 柴野栗山(俳優:嶋田久作)徳川家斉の教育係
吉原の人々
- 瀬川(女優:小芝風花)蔦屋重三郎と親しい花魁
- 九郎助稲荷(女優:綾瀬はるか)江戸の語り手
- 次郎兵衛(俳優:中村蒼)蔦屋重三郎の兄
- 鱗形屋孫兵衛(俳優:片岡愛之助)地本問屋『鱗形屋』の主人
- 誰袖(俳優:福原遥)大文字屋の花魁
- りつ(俳優:安達祐実)芸者の見番『大黒屋』の女将
- とく(俳優:丸山礼)次郎兵衛の妻
- ふじ(俳優:飯島直子)駿河屋の女将で、蔦屋重三郎の養母
- 駿河屋市右衛門(俳優:高橋克実)引手茶屋『駿河屋』の主人であり、蔦屋重三郎の養父
- 扇屋宇右衛門(俳優:山路和弘)女郎屋『扇屋』の主人
- きく(俳優:かたせ梨乃)浄念河岸の女郎屋『二文字屋』の女将
- 留四郎(俳優:水沢林太郎)蔦屋の奉公人
- 若木屋与八(俳優:本宮泰風)女郎屋『若木屋』の主人
- 半次郎(俳優:六平直政)そば屋『つるべ蕎麦』の店主
- 松の井-ちよ(俳優:久保田紗友)気性が荒い花魁でも、うつせみを応援してあげた人物
- いね(俳優:水野美紀)松葉屋の女将
- 志げ(俳優:山村紅葉)大文字屋で働きながら、誰袖を心配する人物
- 松葉屋半左衛門(俳優:正名僕蔵)松葉屋の主人
- 丁子屋長十郎(俳優:島英臣)女郎屋『丁子屋』の主人
- 大文字屋市兵衛(伊藤淳史)女郎屋『大文字屋』の二代目で、父とは違い温厚な性格
絵師・戯作者・狂歌師
- 大田南畝(俳優:桐谷健太)寝ぼけ先生と言われた御家人であり、狂歌師
- 恋川春町(俳優:岡山天音)小島松平家の内用人
- 朋誠堂喜三二(俳優:尾美としのり)佐竹家江戸留守居役であり、人気の高い戯作者
- 北尾重政(俳優:橋本淳)板本の挿絵を手掛ける人気絵師
- 北尾政演(俳優:古川雄大)重政の弟子であり、絵師
- 北尾政美(俳優:高島豪志)重政の弟子であり、耕書堂の仕事を請け負う絵師
- 鳥山石燕(俳優:片岡鶴太郎)喜多川歌麿に強い影響を与える絵師
- 勝川春章(俳優:前野朋哉)役者絵で、人気の高い絵師
- 朱楽菅江(俳優:浜中文一)狂歌師
- 元木網(俳優:ジェームス小野田)湯屋の主人であり、狂歌師
- 智恵内子(俳優:水樹奈々)女流狂歌師
- 宿屋飯盛(俳優:又吉直樹)狂歌師
- 唐来三和(俳優:山口森広)戯作者
- 志水燕十(俳優:加藤虎ノ介)御家人であり、戯作者
- 芝全交(俳優:亀田佳明)戯作者
- 平賀源内(俳優:安田顕)江戸時代で有名な蘭学者
- 富本豊前太夫(俳優:寛一郎)馬面太夫と呼ばれる人物
- 市川門之助(俳優:濱尾ノリタカ)歌舞伎役者
- 恋川春町(俳優:岡山天音)狂歌師として酒上不埒と名乗る人物
- 平沢常富(俳優:尾美としのり)蔦屋重三郎の本に注目する人物
- 勝川春朗(俳優:くっきー!)のちの葛飾北斎
蔦屋重三郎と関わる人物たち
- うつせみ-おふく(俳優:小野花梨)小田新之助に恋する花魁
- 小田新之助(俳優:井之脇海)うつせみの夫
- 平秩東作(俳優:木村了)内藤新宿で商いを行う人物
- 長七(俳優:甲斐翔真)短期で喧嘩っぱやい所がある性格
- 鳥山検校(俳優:市原隼人)幕府から保護される盲人
- 弥七(俳優:片桐仁)エレキテルの製作を手伝っていた職人
- 釜屋伊兵衛(俳優:益子卓郎)栃木の豪商
- 大和田安兵衛(俳優:川西賢志郎)上方の地本問屋
- 菊園-菊(俳優:望海風斗)北尾政演の妻
- 滝沢瑣吉(俳優:津田健次郎)耕書堂の手代
大河ドラマ『べらぼう 第43回』のストーリー
蔦屋重三郎は、歌麿と一緒に、吉原の旦那たちに、美人画を見せて「これからは、駿河兄弟が吉原を立て直します」と約束すると、駿河屋市右衛門は目を細めて微笑みます。
江戸城では、松平定信が大老になろうと画策していて、尾張藩主に「上様も乗り気なので」と言うと「変ではないか?あれだけ、お前を毛嫌いしていたのに」と指摘されていました。
蔦屋重三郎は、歌麿が西村屋と仕事をすると聞いて、血相を変えて聞きに行くと、多くの美人画が並べられていたので、不安は高まってしまいます。
「いや、これは蔦重のだよ」「そうだよな」「売りたくて書いた訳じゃないし」「じゃあ、何で書いたんだよ」「これは、俺が恋をして書いたんだよ」
「なんだよ、ついにおきよさんみたいな人を見つけたのかよ」「そんなに、俺に女が出来たのが嬉しいのかよ」
蔦屋重三郎が「俺が橋渡しをしてあげるよ」と言うと「俺は、蔦重には言わねぇよ。俺、もう蔦重と組まねぇよ。面白い本屋は蔦重だけじゃねぇよ」と言われてしまうのです。
「頼む、何でもするから、考え直してくれよ。だったら、あのたなを俺にくれよ」「それは出来ねぇよ」「何でも、出来るって言ったくせに。俺の欲しい事は何一つくれねぇんだ」
歌麿は「おていさんの事を大事にしてやれよ」と立ち去ってしまい、蔦屋重三郎と歌麿の関係は完全に途切れてしまいました。
松平定信は、老中ならびに将軍補佐を辞める代わりに大老になるはずでした。ところが、将軍に辞めることを伝えると、将軍は大老をまかせず、すべての職を解いてしまったのです。
松平定信は立ち去る中、老中たちの笑い声がこだまして、将軍や一橋治済もほく笑んでしまって「私ではないか、汚れ役をしてきたのは!あの者どもめ、地獄に落ちろ」と恨みます。
江戸の民は、この失脚劇をおおいに喜んでしまい、皮肉にも蔦屋重三郎と松平定信たちが同時に闇に落ちてしまった瞬間でした。
村上義礼の妹はあの人物と深い関係があった
村上義礼の妹は、実は佐野政言の室であり、田沼意次たちにとって、仇同然の人物とも言えるでしょう。
この当時は、まだまだ当人だけが仇とはならず、その一族や縁戚も仇と考える者もいました。
どちらかと言えば、大石内蔵助が吉良上野介だけを仇と考えたほうが、昔では珍しかったのです。
実際に、源頼朝は父の仇討ちのために、平家を一族もろとも滅ぼしてしまいました。それは源義経も望んでいたことでしたが、あとになって兄のほうが平家よりも恨みが深いと言ってしまいます。
村上義礼は、旗本出身であり、江戸南町奉行を務めるほどの人物でした。おそらく、すごい努力をしたので、ここまで出世していったのでしょう。
西ノ丸目付の時に、ロシアの使節ラクスマンと交渉する役目に選ばれて、蝦夷地松前に派遣されます。
翌年には、通商交渉のための長崎入港を許可する信牌を与えて、江戸南町奉行となった訳です。
本人の努力もありましたが、松平定信に任されたのが大きかったようですね。
日本の歴史に大きく関わりましたが、残念ながら、寛政10年に亡くなってしまいました。
もしも、日露関係が良好であれば、村上義礼は日露関係の橋渡し役として、両国から高く評価されて教科書にも大々的に載っていたのかもしれません。
大河ドラマ『べらぼう 第43回』の感想
上手く言っている時こそ、挫折という名の悪魔の影が潜む時であり、あの徳川家康も『得意絶頂のときこそ隙ができることを知れ』と言っていました。
蔦屋重三郎の失敗は、私たち多くの人間にも訪れる可能性が大であり、上手くいっている時こそ、調子にのらず、謙虚にいくべきですね。
無情の雨が降り続いていましたが、それはまるで、蔦屋重三郎の涙のようにも見えてしまいました。
悪いことは、上手くいっている時に訪れるものであり、悪いことが起きたら、それが続いてしまうものです。
蔦屋重三郎に至らない所があったとは言え、やはり歌麿はとんでもない恩知らずという感じがしますね。

